ルクセンブルクのクリスマス・マーケット

 ドイツの各都市と同様、11月末からクリスマス・イヴまで、ルクセンブルクではいくつかのクリスマス・マーケットが立ちます。

 2018年のルクセンブルク市当局による公式ページ Winterlights(英語)では、中央駅に近いパリ広場 Place de Paris、ショッピング街の中心に位置するアルム広場 Place d’Armes、ギョームII世広場 Place Guillaume II の市庁舎前、移動遊園地が立つ憲法広場Constitution Square、城塞のふもとの飲食店が立ち並ぶ旧市街グリュント Grund などが紹介されています。

 このうちアルム広場、ギョームII広場、憲法広場は市街の中心部に集まっていて、それぞれ違った魅力があるので一気に3つ回ってしまうのがおすすめ!2時間もあれば余裕で3つとも回れてしまうので、ぜひここは欲張って下さい。この項では特に特色のある、この3つのマーケットを紹介します。
*情報、写真は2018年のクリスマスマーケットのものです。2019年のクリスマスマーケットは会場等が一部変更になっています。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

クリスマス・マーケットの屋台で何を食べればいいか迷った方はこちら


1. アルム広場 Place d’Armes

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 ヴァン・ショー vin chaud(暖かいワイン)や食べ物はもちろん、クリスマスオーナメント、スパイス、自然派コスメ、帽子や手袋、アクセサリーなど様々な屋台と、ステージでのコンサートも見逃せない、小さな広場にぎっしり MARCHÉS DE NOËL のエッセンスが詰まったルクスの冬の中心街。
 周囲の有名カフェが普段からテラス席を延長させている観光の中心的広場だけあって観光客も多いのですが、昼休みや就業後には近くのオフィスで働く人たちも繰り出してきて、ランチを買ったり帰宅前の一杯を楽しんだりと大賑わい。

1544898569820 週末や夕方には生バンドのクリスマスソング演奏が楽しめます。クリスマス・マーケットにはつきものですが、アルム広場のバンドスタンドはルクセンブルク市の野外コンサートの花形。ステージ前にタイムテーブルが貼り出されるので、良さそうなバンドの時間を事前チェックしておくのも良いですね。屋台で買った暖かいワインやカクテル、クリスマスビールを片手に、ステージでの生演奏に耳を傾ける人でごった返します。

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 簡易テントですが屋根もあり、飲み物を置いておけるテーブルもありますが、ゆっくり座る場所はないので疲れたら周囲のカフェに入るのをおすすめします。広場からキュール通 Rue du Cure (ステージを背にして右側に伸びている道)にちょっと入った左手には無料の公衆手洗所があります。

 キリストの馬小屋での生誕シーンを人形で再現するクレシュもアルム広場の見どころのひとつ。2018年はクレシュの後ろのスペースに、ルクセンブルクの子供達が飾り付けたツリーがたくさん並んでいて写メスポットになってました。

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 小さいながらもちゃんと子供向けのアトラクションも。クリスマスは子供のためのものだと思い出させてくれますね。横でダメな大人が酔っ払ってますが……。


2. ギョームII世広場 Place Guillaume II

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 ルクセンブルクの市庁舎前、ツーリストインフォメーションのある広場にこの時期だけ出現するアイススケートリンクはルクスっ子たちの冬の楽しみのひとつ。特に日が落ちたあと、市庁舎のきらびやかなイルミネーションを眺めながら月や星に見守られて滑るのはファンタジック。ちょっと寒いのすらスケートの醍醐味。体が冷えたらリンクに併設されたパブでの暖かい飲み物で暖を取れるし、炭火焼ソーセージ wurst でお腹を満たしつつルクセンブルクの冬の夜を満喫出来ます。クリスマスの時期の夜遊びの定番。

 他のクリスマス・マーケットはイヴの夕方でおしまいですが、このスケートリンクだけは年が明けるまで営業しているのも旅行者にはありがたい。惜しくもクリスマス前に間に合わない旅程でルクセンブルクを訪問する人は、諦めずにスケートリンクの営業期間を確認してみてください。

 スケートリンク脇のパブは2階建てになっていて、リンクで滑る人を見下ろしながら飲むのもたのしい。ドイツ語でグリューワイン、英語でモルドワイン、フランス語でヴァン・ショー、と呼び方が変わる暖かいワインですが、ここルクセンブルクではおなじみ赤ワインにスパイスを入れたヴァン・ショー・ルージュ vin chaud rouge だけでなく、白ワインを温めたヴァン・ショー・ブラン vin chaud blanc も。これは仏ロレーヌ地方のものが有名だそうですが、地理的に近いルクセンブルクで試してみるのもいいかも知れませんね。赤ワインで作るものよりドライでさっぱりしている感じです。
 他にもカクテルを温めたヒューゴ・ショー hugo chaud、クリスマススパイスやシトラスを入れたクリスマスビール Bières de Noël、華やかな発泡酒クレモン Crémant など、この時期に外で飲みたいお酒類がさすがに豊富。冷たいまま出されるのが普通なクリスマスビールの歴史は比較的新しく、ベルギーの蒸留所が1980年代から作り始めたそう。クレモンはシャンパンと同じ製法で作られる発泡ワイン。日本では殆どお目にかからないルクセンブルク産のクレモンを気軽に飲めるのです(ほとんどの屋台は地元のクレモンを扱っているかと思いますが、絶対にルクセンブルク産のものを試したい向きは「クレモン・ルクセンブルジョワ・シルブプレ」と頼みましょう)。
 屋台によっては飲み物にさらにアマレットやラム、ベイリーズなどをトッピングして貰えるところもあるので、ここぞとばかりに色々入れて貰ってみてはいかがでしょうか。

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 ルクセンブルクはフランス、ドイツ文化の十字路。
フランス語のメニューを掲げる屋台とドイツ語のものが提示してあるお店がごちゃまぜですが、やっぱりソーセージ Wurst の屋台はドイツ語、ちなみに夜20時近くなるとステーキやリブは売り切れてしまうことが。ソーセージだけはいつもたっぷり残ってました。

 Currywurst はベルリンっ子がよく食べてるカレー味、Thüringer はドイツ・テューリンゲン地方の、Krakauer はポーランド・クラクフ風のそれぞれスパイスで味がつけてあるソーセージ。さすが種類が豊富です。

 ここでも夜になるとバンドの生演奏。比較的座れる場所も多く、飲み物や食べ物をおけるスタンドには本物の薪が燃えてるのが雰囲気あっていいのです。が、燃えてる薪の風下に立つとたいへん煙いので、場所を確保する時は注意。

 この広場の地下が駐車場になっていて、市庁舎脇の階段をおりていくと駐車場の中に無料のお手洗いがあります。


3. 憲法広場 Constitution Square

 巨大クリスマスピラミッドの屋台、憲法広場にそびえるモニュメントよりさらに高く夜空に浮かび上がる観覧車、巨大クリスマスツリーのオーナメントが乗り物になっているアトラクション……とにかく派手なのがここ憲法広場。いつもなら街の象徴のような、ここからのアドルフ橋の眺めがこの時期一気にかすむほど。というか立ち並ぶ屋台でほぼ橋が見えません。

 バラエティに富む大き目の屋台が並ぶマーケットは、普通の店舗が並ぶ商店街と比べても遜色ないくらい。もちろんステージもあれば定番のヴァン・ショー、ソーセージ、バーガー、クレープや果てはシーフードまで、飲食の屋台の種類の多さにも目移りしそう。華やかさを楽しみたいなら迷わずここへ。

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 スノードームの屋台はきらきら輝いて、夜に訪れるとまるで屋台ごと闇に浮かび上がるかのような幻想的な風景。真ん中に飾ってある人形は雪の女王。あまりスノードームに興味がなくても、思わずコレクションしたくなるようなきらびやかさ。

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この巨大ツリーとオーナメントをかたどったライドに大家族がぎゅうぎゅう押し込まれているのも楽しい。もちろん大人だけでも乗っていいのですよ。

 

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 本格的なドイツ・プレッツエルの屋台も。ドイツとフランス、どちらの食も共存しているのがルクセンブルクの特徴。


クリスマス・マーケットめぐりで重要なこと!

1. お手洗いの場所をチェックしておく!
 屋台のヴァン・ショー、美味しいですよね。寒い日は尚更、杯を重ねがちです。しかし屋台の悲しさ、行きたくなった時にお手洗いがあるとは限りません。

 室内に座ってゆっくりしたくなったタイミングでカフェに入り、その時に済ませられればいいのですが、急に行きたくなった場合に備えて、アルム広場そば、ギョームII世広場の地下駐車場の2箇所の無料公衆手洗所を覚えておくと便利です。

2. 目的を考えて行く時間を決める
 クリスマス・マーケットは日が落ちてからが本番!とはいえ、ゆっくり屋台を見て回りたい時には人混みをかき分けるのもストレスになるもの。その点、平日の昼間は人が少ないので買い物や見物がしやすいです(ただしアルム広場は周囲にオフィスが多いせいか、平日のお昼時は地元の皆さんが食べ物の屋台に並んでることも)。スケートリンクでガチ滑りしたい方は午後早い時間、子供が学校から帰ってくる前が狙い目。イルミネーションを楽しみたければもちろん夜がおすすめ。

 それではルクセンブルクのクリスマスを目一杯楽しんでください!暖かくして、さあ出発!

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