今年のルクセンブルクのブラッドリーは9月2日でした。ルクセンブルクでは90回目を迎えたこのストリートマーケット、夏冬のソルドとはまた違った賑わいを見せるルクセンブルク市民の年に一度のお楽しみ(そして戦場)なのです。2019年のブラッドリーを写真付きでレポート!
多くのお店が安売り商品を路上に持ち出し、時にはテントまで張って商店街がストリートマーケットになるのがブラッドリーの特徴。
いつもは洗練された雰囲気を店構えから醸し出してるビレロイ&ボッホ、リチュアルズ、ネスプレッソなどもこの日ばかりはストリートに商品を並べてます。
さすがに高級ブランド直営店は参加してないけど、セレクトショップは叩き売り。ハイブランドの靴が屋台に並べられてるとパチモン感がありますが、大丈夫、正規品です。たぶん。
誰かの家の屋根裏に放置されたようなヴィンテージのワインが店内にゴロゴロ転がっているワイン店 Vinoteca Ville(14 Cote d’Eich, 1450 Luxembourg)。憧れの生まれ年のワインも(出来に拘らなければ)比較的手軽に入手出来るかも。
路上に出してる商品が目玉ですが、お店によっては店内の全商品一律10%引き、なんてとこもあるので地元民は午前中からお目当のお店に狙いを定めている模様。郊外店舗の車のディーラーもギョームIII広場の路上に車を並べてたり。
お昼時には食べ物の屋台からのいい匂いが。レストランやパブの特別屋台も魅力的ですが、ルクセンブルクの屋台飯の定番といえばメットヴルスト(Mettwurst)、ルクセンブルク産のケチャップとマスタードをたっぷりつけて立ち食いも、この日ならでは。右の写真はフランスのナチュラル系カフェチェーン EXKI の支店なのですが、生ジュースを頼むとこの人力ジューサーで自分で作らねばならないことに。なにこれ拷問?まぁこんなイベントもお祭りならではです。
アルム広場にはチャリティ団体のテントが。RTL(欧州最大のメディアRTLってラジオ・テレビジョン・ルクセンブルクの略なんですよ!知ってました?)が音楽を流し、ルクセンブルク名産品の試食や、若い映画製作者団体によるフリーヘアカット、段ボールの卓球台と盛りだくさんの内容。
ブラッドリーといえば北フランスの都市リールのブラッドリーが欧州最大のストリートマーケットとして有名ですが、ルクセンブルクのブラッドリーも小ぶりながらもなかなかなのです。なんといっても毎年シューバーファウアーの期間中の開催なので、両方のイベントが同時に楽しめる!日中はお店を巡って買い物ざんまい、夕方からはシューバーファウアーの絶叫マシンで思いっきり叫んだあと、屋台のルクセンブルクビールを飲みながら観覧車でルクセンブルクの夜景を眺める。なんと完璧な夏の終わりの過ごし方ではありませんか。