ルクセンブルクの交通機関

2020年3月、ルクセンブルクは世界で初めて国内すべての公共交通機関を無料としました。
国内ならいつでも、何度でも乗り放題の公共交通機関乗り方まとめ。


種類と概要
料金
チケットの購入方法
公共の交通機関を有効に使う
ルクセンブルクで自転車に乗ってみる
タクシー
TGV
観光アトラクション

種類と概要

ルクセンブルクの公共の交通機関はおもに3種類。バスと鉄道とトラムです。

バス

1-33までの番号がルクセンブルク市内近距離、3桁の番号は郊外路線です。
ドイツ、フランス、ベルギーなどの国境を越える路線でルクセンブルク国外へ行く場合は有料。要チケット購入。

バスの路線図と時刻表はこちら(仏語)

鉄道

ルクセンブルグ中央駅から
Ligne10 (トロワヴィエルジュ経由ベルギー・グヴィー方面に接続)
Ligne30 (ヴァッサーリレッシュ経由で独トリール方面に接続)
Ligne50 (クレインヴェッティンゲン経由ベルギー・アルロン方面に接続)
Ligne60 (エシュ=シュル=アルゼット/ロダンジュ経由ベルギー・アチュ行)
Ligne70 (ロダンジュ/アチュ経由で仏ロンウィー方面に接続)
Ligne90 (仏ナンシー方面に接続)
の6つの路線が出ています。ルクセンブルク国鉄CFLの運営する国内は無料(2等車のみ、1等車は有料)ですが、国境を越えたら別会社の管轄になり有料になるので乗る前にチケット購入が必要。日本のような乗り越し精算は出来ません。

トラム

市中心部の西端スタープラッツStäreplaz/Étoile 駅からキルシュベルク地域を通って見本市会場ルクスエキスポLuxexpo 駅まで結びます。何年後かには中央駅と空港を結ぶ予定。平日昼間は6分、土曜日は10分、日曜日は15分おきに運行。夜間は本数が少ないので注意。

エレベータ、フニクラ、無人バス

登り降りの多いルクセンブルク市内の移動を助ける補助的サービス。
エレベータ: エスプリ広場からグルントに降りるものとペスカトーレ公園からパフェンダルに降りるものの2箇所
フニクラ(ケーブルカー): CFLキルシュベルク・パフェンダルPfaffenthal-Kirchberg 鉄道駅とルーブレック・パフェンダルRout Bréck-Pafendall トラム駅間を接続
無人バス City Shuttle: パフェンダルのエレベータ前出発フニクラ経由、ヴァル・デ・ボン=マラッド墓地cimetière du Val des Bons Malades 終点(月・水・金は運行なし)詳細はこちら(英語)


料金

ルクセンブルク国内の公共交通機関(バス、トラム、ルクセンブルク国鉄CFLの2等車)はすべて無料。ただし国境を越える路線でルクセンブルク国外まで行く場合と、鉄道の1等車は有料となります。

【バス料金】
国内 / 無料
RegioZone1 / 3ユーロ (2時間有効券) 5ユーロ (1日有効券)
RegioZone2 / 5ユーロ (2時間有効券) 9ユーロ (1日有効券)
*20歳以下の子供は無料。ただし年齢を証明するIDなどの提示を求められることがあります。
RegioZone はこちらを参照。155番のディリンゲンから先がRegioZone2、それ以外はほぼRegioZone1です。

【国内鉄道料金】
2等車 / 無料
1等車 / 3ユーロ (2時間有効券) 6ユーロ (1日有効券)
国境を越える鉄道の料金はこちら(英語)で調べられます。


チケットの購入方法

国境を越えるバスのチケットの購入方法は以下の3つ

1. バスの運転手さんから直接買う
2. mKaart(Suicaのような交通カード)を購入
3. スマホのアプリで購入(paypal決済)

1. バスの運転手さんから直接買う

バスに乗るときに運転手さんから直接購入します。基本現金のみ。ぴったりの金額で払う必要はないですが、お釣りがなかったり高額紙幣だと断られることもあります。RegioZoneと2時間有効券(ドウザーDeux Heures)か1日有効券(アンジュールun jour)かを伝えます。

2. mKaart(Suicaのような交通カード)を購入

ルクセンブルクの交通カード mKaart は、駅のチケットオフィス、中央駅の交通センターMobilitéit Zentral、市内中心部の交通情報局INFO-BOX(20-22 Rue des Bains L-1212 Luxembourg、ホテル ROYAL の前にある Forum Royal のビルに入ってます。入り口は Rue des Bains 側)などで購入できます。

IMG_3069
バスの路線図や市の情報誌などが置いてあるINFO-BOX

mKaart は日本の交通カードと違って現金をチャージするタイプではなく、切符、回数券、定期などのプロダクトを購入して入れておくもの。使いたいときに駅やバスの中などにあるMマークの機械にカードをタップすると購入しておいたプロダクトが有効になる仕組。有効の仕方はこちらの動画参照。

アイテムを使い切ってしまっても mShop のサイト(英語)でアカウントを作り、購入した mKaart の番号を登録しておけば、オンラインの”MANAGE CARD”でいつでも追加オーダー出来ます。が、オンラインで購入して mKaart に入れたプロダクトは購入翌日の午前4時まで待ち、なおかつ上記のMマークの機械で『ピックアップ』(やり方はこちらの動画参照)しないと使えません。

3. スマホのアプリで購入

スマートフォン用のアプリ mTikcet をダウンロードしておけば PayPal でいつでも切符が購入できます。

Screenshot_20191008_155557_eu.highQ.mticket
アプリ画面

アプリのダウンロードはこちら(仏・独語)から。google play か apple store のバナーをクリックしてダウンロードしてください。無料です。アプリの操作画面はこんな感じで英語とアイコンなので語学が不得意でも使いやすいです。SHOP でチケットを購入して MY TICKETS に入れておき、必要に応じて VALIDATE(有効化)して検札官や運転手さんに見せるシステムです。全てスマホのアプリ上で操作出来ます。アプリのダウンロードと Payal での決済に抵抗がなければ、旅行者にはこれが一番簡単で便利。


国境を越える鉄道のチケットの購入方法は以下の2つ

1. 鉄道駅の自動券売機か窓口で購入
2. ウェブサイトで購入

1. 鉄道駅の自動券売機か窓口で購入

鉄道駅の窓口はやはり一番安心、ルクセンブルクではたいていの係員は英語を解します。ただし並んでなければ…電車の時間が迫っているのに数組の列が出来ていて、しかもチケットを購入するついでにどうでもいい質問を長々としているのでイライラ…ヨーロッパあるあるです。そんな時は券売機へ。ドイツ語表示だったりしますが、タッチスクリーンの英国旗に触れれば英語案内が…と思いきや、ルクセンブルクの自動券売機は英語表示に切り替えてもしばしばドイツ語のままなことがあります。スマホのGoogle翻訳で乗り切ってください。

2. ウェブサイトで購入

こちらのルクセンブルク国鉄ウェブサイト(英語)で日にちと時刻で電車を検索、クレジットカード決済して電子チケット(事前プリントアウトかアプリをダウンロードして表示)で乗車、という航空券とほぼ同じシステム。ただしCFL以外の管轄の会社(フランス国鉄SNCFやドイツ国鉄DBなど)の一部の路線では電子チケットに対応していないことがあり、その場合は駅にある券売機で、決済に使ったクレジットカードを使用してチケットを発券する必要があります。管轄鉄道会社の券売機じゃないと発券されないことがあるので注意。


公共の交通機関を有効に使う

労働者の半数近くがマイカー通勤という車社会のルクセンブルク、平日市内の交通渋滞に業を煮やした政府が打ち出した世界初の国内の公共交通機関無料システム、これはルクスに滞在中ぜったい使い倒すべき!環境にも優しいし!というわけで交通機関の利用のちょっとしたヒントをいくつかご紹介します、参考になれば幸い。

google さまさま

おそらく地元住民たちも最大限利用しているであろう google の経路案内。GPS をオンにしておけば、現在地から目的地までの最短距離を地図つきで出してくれます。ただ交通機関の時刻表や運休が最新のものでないことが時々あるのが惜しい…。また、これは他の経路案内アプリでも同様なのですが、城塞都市ルクセンブルクはアップダウンが激しく、直線距離だと近いはずの最寄りのバス停まで歩くのにむっちゃ崖を登らなければならなかったり。徒歩5分のはずが10分かかってしまったなんてことも。
基本的にルクセンブルクは他の欧州都市と比べて電車もバスも格段に時刻表通りに来ます。なので google に限らず、経路案内はどれもかなり信用できます。ただしこれはあくまで欧州基準。数分の遅れは日常茶飯事ですし突然の運休もままあります。心配な方は常に時間に余裕を持っての行動をオススメします。

スマホアプリ

残念なことに海外の多くの都市に対応している交通アプリ City Mapper はまだルクセンブルクを網羅してくれていません。でもルクセンブルクのみの経路案内でいいならルクセンブルク交通局Mobiliteit Zentral(仏語)ルクセンブルク国鉄CFL(英語)がそれぞれ経路案内スマホアプリを出していくれています!どちらもさすが公式アプリだけあって工事運休なども素早く反映してくれて安心。とはいえ、時々あと1分で来るはずのバスがなかなか来なくて、おかしいなと思ったらいつの間にかアプリから消えていることがあります…予告なしの運行キャンセルは割とよくあることなので、おとなしく次の便を待つか、他の早い経路を探してください。

これは CFL の方のアプリ画面です。左の HOME 画面で Trip Planner のAに出発地を入れます。GPS を入れていて現在地が出発点なら右端の現在地マーク◎をタップ。Bに目的地の住所や観光スポット名(4桁の郵便番号が分かっていればそれでも)を入れSEACHをタップ。ほかの経路案内アプリと使いかたはほぼ一緒です。
右が結果表示画面。運休情報がある場合は黄色い注意マークが出ます。バス、トラム、電車、TGV(フランス国鉄特急)が色別なのがわかりやすい。

交通局のアプリ Mobiliteit.lu(google play / apple store

ルクセンブルク国鉄のアプリ CFL APP

あくまでマニュアル。路線図と時刻表が欲しい場合

バスの各路線の時刻表と路線図は、市中心部のギョームII広場Place Guillaume II にあるツーリスト・インフォメーションか、前述したバン通りRue des Bains にある INFO-BOX にも置いてあります。また Mobiliteit Zentral のウェブサイト(仏語)にバスの路線図と時刻表鉄道の路線図と時刻表トラムの路線と運行が置いてあります。
ルクセンブルクの大きなターミナル駅などの詳しい乗り場案内はこちら


ルクセンブルクで自転車に乗ってみる

他のベネルクスの国と同様にルクセンブルクも自転車天国。自転車競技がさかんなだけでなくサイクリングロードがよく整備され国中を網羅しています。vel’OH! と呼ばれるルクセンブルク市の貸自転車は電動アシスト付で坂道の多い市内も楽々。
夏の晴れた日に緑多いルクセンブルクを自転車で飛ばすのは最高なので自転車が好きな方には超おすすめ。ただ冬の寒い日や雨の日にはかなりツラいですが。
vel’OH! の使用にはこのサイト(英・仏・独語)でのオンラインアカウント登録とプラン購入が必要。
プランは3種類。1日チケット(2ユーロ)と3日チケット(5ユーロ)と1年プラン(18ユーロ)。1日、3日チケットはそれぞれ使い始めてから24時間または72時間有効。30分までの短時間借りなら1日何回借りても追加料金はかからないので、市内で乗りこなすならこまめに velo’OH!ステーションに返しながら使うのがいいでしょう。30分以上返却なしで乗りつづけていると1時間ごとに1ユーロの追加料金がかかりますが、追加料金上限が1日5ユーロなのでそれ以上は加算されません。ただし24時間以内に返却しないと保証金150ユーロを請求されるので注意。

オンラインでアカウントを登録して6桁の暗証番号を決めると、アカウントのパスナンバー(こちらも6桁)が送られてきます。大きめのvel’OH!ステーションだとパスナンバーと暗証番号を機械に入力すれば自転車がリリース出来るのですが、ステーションによってはアプリでのリリースのみなところもあるので、この公式アプリapple store / google play)をダウンロードするのが一番便利。緑のライトが点灯しているドッグが使用可能なのでリリースしたら60秒以内にこの丸い金属のボタンに触れます。ドッグの錠が外れて自転車が使用可能になります。返却のときも、緑のライトが点灯している空いているドッグに、錠がカチッとはまってピッピッと2回正常な返却音がするのを確かめて返してください。ピピピピ…と不正返却を知らせる音がしたらやり直さないと返却していないことになってしまいます。正常に返却が終了したかどうかはアプリの My trips のメニューで確認出来ます。

アプリの画面。地図上の自分のいるステーションをタップすると右の画面になるので、借りたい自転車の番号のところをスライドしてリリースします。


タクシー

ルクセンブルクは規制が厳しく、無認可のタクシーは違法になるので Uber は使えません。代わりに合法なタクシー業者とのマッチングアプリ、taxiapp.lu があります。
ウェブタクシーの大手 web taxi も安心しておすすめ出来ます。どこも正規料金になってしまい Uber より割高ですが、その分安全でもあります。空港や駅などにはタクシー乗り場がありホテルのフロントなどでも呼んでくれますが、地元民はオンラインか電話で予約するのが一般的。すぐ来てくれることが多いです。


TGV

フランス国鉄SNCFの特急列車TGVがルクセンブルク中央駅から出ています。ほとんどがパリ行(直行で2時間半)ですが、1日に2便ほどモンペリエまでの直行が出ています。途中アルザス・ロレーヌ地方やディジョン、リヨンなどにも停まります。全席指定。こちらはフランス国鉄なので、たとえルクセンブルク国内だけの乗車でも有料です。


観光アトラクション

ヨーロッパのいろんな都市で見るオープントップの乗り降り自由な観光名所を巡るバス Hop on Hop off がルクセンブルク市にもあります。4月-10月のみ。チケットは24時間有効、大人18ユーロ、子供10ユーロ。オーディオガイド(日本語あり)つき。またボック要塞の近くから出発し谷底の旧市街を回る汽車型の電気バスも。子供大喜び。これも4−10月のみの運行で大人13ユーロ、子供8ユーロ。(料金は2019年現在)
市内セグウェイツアーもあります。


魔の日曜日

ルクセンブルクでも週末、特に日曜日の公共交通機関の運行数はガタッと減ります。
特にバスは日曜日運休なんて路線も。そこまでじゃなくても、平日は1−2時間に1本はある路線が日曜は上り下りそれぞれ1日1本のみ、ということも珍しくないです。確かに日曜日はお店も仕事もお休み、ひいては渋滞も起きないので公共交通機関も動かす必要はないという判断なのでしょうか……もちろん日曜は働く日ではないという宗教文化的な背景が一番大きいことはいうまでもないのですが。
そんなわけで、日曜日のルクセンブルク観光に公共交通機関を使う場合は、事前にしっかり時刻を調べて計画を立てることをつよ〜く推奨いたします。

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