モーゼル河畔のリゾート地 レミッシュRemich からシェンゲンの間はモーゼル流域の湿地帯が広がり、多様な鳥が集うバード・サンクチュアリ。自然観察やハイキング、夏には水泳まで楽しめる盛りだくさんのHaff Réimechの自然保護地区に行ってきました。
自然がいっぱいのルクセンブルク、朝晩には市内でも小鳥のさえずりがうるさいくらい。でも海なし国ゆえ水鳥はいないよね、そんな風に思っていた時代が私にもありました。忘れてましたがドイツとの国境には多国籍の船舶が通行するモーゼル川があり、実はルクセンブルクも水鳥の種類は豊富。

駐車場から湿地に入っていくと Biodiversum(付近の多様な生物を展示している自然保護センター)のこの建物があります。お手洗いもあるのでまずはここでこの辺りに生息する生物の展示を見に寄ってみます。
ここから湿地帯を一周する2つのコースがあり、短い方は2.3km(所要時間1時間半) 長い方は4.6km(所要時間3時間)。ルートはこちらのパンフレット(英語)を参照。Biodiversum ではネイチャーガイドによるバードウォッチングツアーもあり、詳細はこちら(仏語)。




美しい湿地帯の向こうにぶどう畑の丘が見えます、そうです、このあたりはモーゼルワインの産地。

コースを歩いているとあちこちにこんな観察小屋が立っています。先客のバードウォッチャーがいる場合は邪魔しないようにしながらこの小屋の覗き窓から水辺を見ます。

双眼鏡で覗くのが一番ですが、なけれなスマホのズームでも結構見れます。
雁 鵜 雁とオシドリ
カモ、鵜、オシドリ、雁、ヒドリガモ、この日は見れませんでしたがサギやカワセミもいるようです。

水のほとりには釣り用のスペースがあり、中にはそこでピクニックを楽しむ人も。優雅なお客様もやってきます。

もちろん自然保護地域なので勝手に釣りをしてはいけない…はず…漁業権を持つ人だけが釣りの出来るプライベートスペースはこんな風に立ち入り禁止になっています。



水鳥だけではなく、コマドリ、アオガラ、シジュウカラなどの街でも見かけるおなじみの鳥たちも。日が長くなり鳥たちも活発に動き回るこの時期、木々の葉がしげる前の3月から4月にかけては小鳥ちゃんたちも見つけやすい。

枝に隠れて少し見えにくいですが、見上げると雁がカギになって群で飛んでいきます。

犬の散歩をしてる人やピクニックに来た家族連れから、双眼鏡を抱えたバードウォッチャーまで、それぞれのスタイルでおもいおもいに散歩を楽しんでいました。これはバードウォッチャーの中でも一番ガチだった皆さん、迷彩服にバズーカみたいな望遠レンズ。どっからどう見ても初心者な我々に優しく「モイエン!」と挨拶して通り過ぎて行かれました。今日は収穫あったのかなー?

ここは野外水泳場になっていて、夏になると泳ぎに来る子供達の人気スポットでもあります。2020年は Covid−19 の感染対策でシーズン中閉まっていましたが、今年の夏は泳げるかなー?隣に感じの良いイタリアンレストラン Le Chalet de Remerschen もあり。
鳥をみるならやはり動きが活発な午前中がおすすめ。日の出る前に見にいくのがいいとも言いますが、ガチ勢とすれ違ったのはもう10時過ぎていたので結構遅い時間でも大丈夫な模様。保護エリアを通り抜けながら葡萄畑の丘に登ったりレマーシェンRemerchen の村を横切るウォーキングコースもあります。レマーシェンの村は小さくも可愛らしい村、ここにあるレストラン Le Bistrot Gourmand は見事な藤棚のテラスが素敵な人気レストラン、予約は必須。鳥を見たあとシェンゲンかレミッシュまでモーゼル川沿いに歩くのも良いですね。5月頃には水鳥のヒナが見れるかも。
ワイン畑からモーゼルを見下ろす 藤棚のあるレストラン レマーシェンの農家 コガモをつれた親ガモ、を見守る白鳥
Biodiversum
住所 : Centre Nature et Forêts – Biodiversum, 5 Bréicherwee, L- 5441 Remerschen
電話 : +352 247 565 31
Email : biodiversum@anf.etat.lu
営業時間 : 10時 〜 17時(11月〜3月) / 10時 〜 18時(4月〜10月)
入場無料
行き方 : ルクセンブルク中央駅 Rocade(駅裏側)3番乗り場から160番のバスで終点 Remich, Gare 下車(40分ほど)、Remich, Gare から 185番のバスで Remerschen, Al Schoul(10分ほど)下車、徒歩10分
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