ルクセンブルクの年間イベント

今年のルクスも見逃せないイベントいっぱい。忘れないうちにカレンダーにメモメモ_φ(・ω・。)

多くのイベントがキャンセルされ続けたこのパンデミックも出口が見えてきて、ようやく普通にお祭りやイベントが楽しめそうで嬉しいですよね。今年もすでに1/6が過ぎ去った今更という感も無きにしも非ずですが、とりあえずルクセンブルクのどの時期にどんなイベントが通年あるのかを自分の忘備録も兼ねてリストアップしてみました。暖かい時期に延期されたものやいまだに開催の詳細が発表されていないものもありますが、ルクスを訪問する皆さんの参考になれば幸い。より詳細に知りたい方はこちらのルクセンブルク観光局による主な年間イベント紹介(英語)もチェックしてみて下さい。


1月

ツリーを飾るのは1月6日まで

新年 Neit Joer
ご存知の方も多いと思いますがヨーロッパの新年は日本と違いアッサリしています。むしろ Réveillon(大晦日)の方が重要で、この日は宵の口から親しい仲間で集まり、新年カウントダウンを経て朝までパーティ、翌日は二日酔いが定番です。新年に変わる夜中の12時に花火がいっせいに花開き(個人であげている人が多いので本当にあちこちから上がります)ノートル・ダム聖堂の鐘が鳴り響くのを聞きにギョームII世広場に人が集まります。ところでルクセンブルク語での「あけましておめでとう」はグード・ルーシュgudde Rutsch an d’neit Joerと言うのですが、これはルクセンブルク人の友人によると「よく眠るように」という意味だとのこと。ルクセンブルクにおける新年の幸福を祈る言い回しだそう。


カーニバルからイースターまで

リートメスダーハ Liichtsmëssdag
イエス・キリストが生まれて40日後の2月2日、カソリックの一部が祝う聖燭祭です。マリアとヨセフが赤ちゃんのイエス様を神殿に最初に連れて来た日とされています。この日ルクセンブルクの子供たちは色とりどりのランタンを提げて通りの家を回って歌を歌い、お菓子やお金をもらいます。いわばルクセンブルクのハロウィーン?このとき歌う歌はルクセンブルク人なら小学校で習うため絶対に歌える、とのこと(こちらの動画で聞くことができます)。ちなみにこの日にはクレープを食べるのが定番。

フエゼント Fuesent またはカヴァルカーダス Cavalcades
2月2日の聖燭祭からレント(イースター前の40日間の禁欲期間)に入る前の時期に仮面で仮装しお菓子をふりまくカーニバル。イタリアのヴェネツィアやスイスのヴァーゼルのものが有名ですが、ここルクセンブルクでもマスクや仮装で街を練り歩くフエゼントが各地で行われます。有名なのはペタンジュ Petange(2022年は3月27日)、ディーキルヒ Diekirch のカヴァルカーダス(2022年は5月8日に延期)、シーフランジュ Schifflange(2022年はキャンセル)、エッシュ=シュル=アルゼット Esch-sur-Alzette(2022年は3月20日)など。またレミッヒ Remich では四旬節の初日の灰の水曜日に藁で作った案山子人形(普段は男性ですがうるう年だけ女性の人形になるとか)を燃やす伝統があります、が今年は残念ながらキャンセルとのこと。その他の2022年の各地の開催時期はここを参照してください。
ところでルクセンブルクでは砂糖をまぶした結び目のような形のドーナツがカーニバルの時期特有のスイーツとして食べられるそう。このドーナツ、Nonnefäscht(尼さんの屁)と呼ばれているとか…へー。

ブーシブレネン Buergbrennen
レントに入ってすぐの日曜日(2022年は3月6日)またはその前夜、ルクセンブルクの各村では村じゅう総出で野原に木材やわらを積み上げ木の十字架を作ります。日が落ちると村からこの即席の十字架まで松明を持って行進、子供達(または一番最近結婚したカップル)がこの十字架に灯をつけ、燃え落ちるまでホットワインを飲んだり豆のスープを飲んだりするのが伝統的なブーシブレネン Buergbrennen のお祝い。冬の終わりを言祝ぎ春の始まりを喜ぶルクセンブルクの伝統あるお祭りですが、その起源はキリスト教以前の土着の信仰に遡るとか。ここぞとばかりに村の若者たちが本気出して作る十字架はかなり大きく住民みんなの協力が不可欠、人々の一体感も嫌が応にも盛り上がり地域の絆を強める機会なのだとか。ベッテル首相もすっかり溶け込んで参加している様子が動画にアップされています。ルクセンブルクのイベントの中でもいちばん地元に密着した重要なものの一つ。


ニュイ・ド・ラ・クルチュール Nuit de la Culture
ルクセンブルク大学のメイン・キャンパスを擁し過去には鉄鋼で栄えたエッシュ=シュル=アルゼット、実はルクセンブルク市内よりも若者が多く現代ルクセンブルク文化の最新流行を感じられる町、ルクスでは最大のコンサートホールRokhallもここにあるのです。アートのインスタレーションやパフォーマンスが夜の街を占拠するイベント、ニュイ・デ・ラ・クルチュール Nuit de la Culture はエッシュ=シュル=アルゼットでの楽しみなイベントのひとつ。2022年の開催は3月11日、12日、プログラムはこちら。今年はエッシュ=シュル=アルゼットがヨーロッパの「文化の首都」 ‘European Capital of Culture’ に選出されるため4月9日、5月13−15日、7月15−17日、9月2−10日にも開催予定。

プレッツェルの日曜日 Bretzelsonndeg
ルクセンブルクの愛の告白の日。レントに入ってからの4回目の日曜日、つまりブーシブレネンの3週間後(2022年は3月27日)のこの日、男性は意中の女性にプレッツェルを送ります。面白いのはこれがうるう年には逆転し女性が男性にプレッツェルを送る日になること。ただジェンダーに対する人々の意識が急速に変化している昨今では、男女関係なく愛する相手にプレッツェルを送る習慣に変わってきているそうで、それもまた時代の流れ。またプレッツェルそのものも普通の塩味でカリカリのものから、近年はサクサクのパスティ生地に甘〜い砂糖がかかっているものに変わってきているとのこと。この伝統的な告白のプロセスについてはレント期間を通した気の長いやりとりがあることを以前こちらで詳しく紹介したので興味がある方は読んでみて下さい。

イースターの月曜日の陶器市 Éimaischen
イースターの翌日、 ルクセンブルク市の旧フィッシュ・マーケット(国立歴史美術博物館 Musée national d’histoire et d’art Luxembourg 前)とルクス南西にある陶器の村 Nospelt で開かれる陶器市 Éimaischen ではかわいらしい鳥の形をした笛ペックビレッシャー Péckvillercher が売られ、両親が子供に買い与えるのが習わし。年によって、また陶工によって本当にいろんなデザインがあるので見てるだけで楽しい。好みの鳥を見つけたり、毎年ひとつずつコレクションしたり、楽しみ方は色々です。2022年は4月18日に開催予定です。


初夏から夏にかけて

オクターヴ Octave
イースター後3回目の日曜日から5回目の日曜日までの間の宗教的な祭事期間。キリスト教徒でない限りあまり関係のないイベントですが、30年戦争と飢饉と国民の2/3が死んだと言われるペストの流行に絶えず苦しめられた16世紀から17世紀にかけて、ルクセンブルクの民が精神的支柱としてすがった聖母マリアを国の守護聖女とし、祝福する最重要な宗教行事。国じゅうからノートル・ダム大聖堂に敬虔な信者が集まり祈りを捧げます。2022年は5月8日から22日までの2週間。

エヒテルナハの踊りの行進 Echternach dancing procession

バジリカに吸い込まれていく巡礼たち


ペンテコステ(イースターの7週間後)の次の火曜日にドイツと国境を接するルクセンブルクで最古の町エヒテルナハで行われる踊りの行進。ユネスコの無形文化遺産にも登録されているルクセンブルクでおそらく一番有名なお祭りの一つ。国内外から集まった数千人の巡礼者が町中を踊りながら行進し、最後にこの町に眠る聖ウィリブロルドのバジリカの祭壇とクレプト、聖遺物に詣でて終わるまで、なんと平均2時間をかけて跳ねながら町を練り歩きます。2022年は6月7日 。伴奏の音楽のメロディはなんとも楽しく、この短い曲をエンドレスでリピートしながら人々がハンカチで一列につながって単純なステップを踏む様を見ていると自分も飛び入りで参加したくなりますよね(えっならない?)。

夜のマラソン ING Night Marathon Luxembourg
オランダの銀行INGの名を冠し、ルクスに拠点を置く各国金融機関や国際企業で働くエクスパットからルクス生まれの地元の皆さんまで100以上の国籍の多様な参加者を誇るルクス名物ナイトマラソン。5kmのコースから子供向けのミニマラソン、ハーフ、4人で42.195kmを走る駅伝方式と初心者からガチ勢までどんなレベルにも対応しているので参加しやすく、スタート地点で見物していれば必ず知った顔がランナーにいると言われ(ルクスは人口が少ないため世間が狭いのです)住民みんなに親しまれている重要な参加型スポーツイベント。2022年は5月28日17時から29日午前1時まで。参加登録はオンラインでらくらく簡単、なので思い立ったらすぐ参加できます。

ナショナル・ディ Nationalfeierdag 

建国記念日と日本語で説明されることが多いですがルクスのナショナル・ディは正式には君主の公式誕生日。とは言っても現大公アンリ殿下の本当の誕生日ではなく、その祖母であるシャーロット前々大公の誕生日1月23日をパレードや式典のしやすい6月に移動したもの。日本の天皇誕生日と違って大公が代替わりしても君主の公式誕生日が動くことはありません。前日の6月22日からルクセンブルク市内で松明の行列、様々な民族的背景を持つ人々や関連団体のパレード、大公ご臨席の野外コンサートとそれに合わせた花火が行われ、ナショナル・ディ当日は軍事パレードおよび式典が催される、ルクセンブルク最大の国家イベント。詳細は以前に紹介したこちらの記事を参照して下さい。パンデミックで2020年、2021年はキャンセルされましたが、今年こそはパレードでルクセンブルクの旗を振りたいですよね。

シーズン終わりの野外コンサート
ルクセンブルク交響楽団 Orchestre Philharmonique du Luxembourg のシーズン終わりの打ち上げ無料野外コンサート。通常6月の終わりか7月初めくらいに開催されます。今年の開催は微妙ですがフィルハーモニーのウェブサイトなどで告知されると思うので近くなったらこまめにチェックしてみてください。グラシスの手前の緑地帯 Kinnekswiss の芝生の広場にシートを広げ、持ち込んだクレマン(ルクセンブルク特産の発泡酒)を傾けながらクラッシック音楽を楽しみ、楽団のシーズン最後の演奏が終わったらそのままフィルハーモニーに移動してクラブと化した会場で朝まで End of season のパーティを楽しむのが若い元気な子達の楽しみ方。そんな元気はなくとも町のバーに繰り出してゆっくり飲んでいる皆さんも。OPL のシーズンが終わるといよいよ夏本番です。

ヴィアンデン城の中世フェスティバル Vianden Medieval Festival

ルクセンブルクのはずれ、ヴィアンデンの小さな村の丘の上に聳え立つロマネスク・ゴシック様式の名城で、毎年8月の第1週、欧州じゅうから集まった中世フリークが当時の衣装に身を包み中世人になりきるコスプレイベント。衣装だけではなく当時の生活様式を再現したり、武術試合を披露したり、中世の音楽を奏でたりマーケットで物を売ったりと本格的に中世の町が再現されます。毎年かなりの混雑が予想され、ルクセンブルク随一の美しさを誇るこのお城をゆっくり見てまわるのにはやや不向きですが、やはり中世に迷い込んだかのようなこのフェスティバル期間中は普段よりも断然見どころが多いです。2022年の開催についてはヴィアンデン城公式ウェブサイトで決定次第告知されますのでチェック!

聖母被昇天祭
8月15日の聖母マリアの被昇天祭はカソリック国家にとって重要なお祭り。ルクセンブルクの各地域ではこの日マリア像のお神輿が村内を回るのを目撃することが出来ます。またモーゼル川流域ではハーブや穀類で作ったブーケを飾りワインを飲んでこの日に夏の終わりの収穫を祝う習慣があったとか。グレイヴェルダンジュ Greiveldange の Léiffrawëschdag、レミッヒ Remich のバッカス祭 Bacchusfest がその習慣を残しています。いわば夏のワイン祭り、ワインや地元の食材を使ったご馳走が堪能できます。モーゼルで川遊びがてら出かけるのがオススメ。


夏の終わりから秋にかけて

シューバーファウアー Schueberfouer

普段は何もない駐車場が遊園地に

夏の終わりにルクセンブルク市の外れのグラシス Glacis 駐車場に忽然と現れる移動遊園地。毎年200以上のアトラクションと屋台が出店し国内外から数百万人が訪れる、ルクセンブルク市のアイデンティティの根幹をなすと言っても過言ではない最重要イベント。歴史も大変に古くその起源は1340年までさかのぼる、などという詳しいことは以前の記事で紹介したものを読んでください。2020年、2021年とパンデミックで中止になっていましたが今年はさすがに開催しないとルク民が黙っちゃいません、賑やかだった2019年の様子はこちら。2022年は8月19日から9月7日まで開催の予定。またこの時期に市中心部で1日だけ開催される蚤の市 Braderie もお忘れなく、露店が出るだけでなく Grand -rue にあるような一般店(全部ではないですが)も外の露台に商品を出して安売りするのでつい毎年何か買ってしまいます。

秋のワイン祭り

Remich自慢のクレマンとぶどうジュース

9月から10月にかけてあちこちのぶどう生産地で開催されるワイン祭も見逃せません。その年に出荷するワイン・クレマンの試飲はもちろん、この時期に産地でしか飲めない発酵途中の若いワイン Fiederrosé (赤)と Fiederwäissen(白)をぜひためしてみてほしい。リースリングの女王が選ばれるウォルメルダンジュ Wormeldange のリースリングオープン Riesling Open(9月の第3週の週末)、子供達のためのレトロな移動遊園地も出るレミッヒ Remich のクレマンフェスティバル Crémant Festival、シェンゲン Schengen の収穫祭 Hunnefeier などで地元ワイナリーがご自慢のリースリングやクレマンを出しています。またルクセンブルク市内でも11月頭頃に Fête des Vins et Crémants というワインとクレマンの試飲イベントが開催され国内じゅうからワイナリーが参加します。一般入場のチケットを購入すると何種類かのワインとクレマンが試飲できるので、気に入ったものがあればその場で箱買いすることもできます。


秋の終わりから年末にかけて

インターナショナルバザー International Bazar

国際色豊か

例年11月終わりか12月初めにキルシュベルクのルクスエキスポ Luxexpo で大公妃が毎年主催するチャリティイベント。広い展示場に各国のブースがここぞとばかりにご自慢の食べ物や飲み物、特産品を並べ、各国の民族衣装に身を包んだ人々を見てるだけで楽しいです。トルコのチャイ、アイスランドの発酵サメ肉、アルゼンチンステーキ、韓国のチャプチェ、ベルギーのビール…と屋台をめぐって食べ歩きに忙しい上、クリスマスプレゼントも買えちゃうという素晴らしさ。首相や大公一家といったセレブも来るので野次馬根性も満足。在ルク邦人の方は日本スタンドのお手伝いで毎年忙しそうです、お疲れ様です!2022年こそ例年通り開催・参加できますように。

聖ニコラの日 St.Nicola’s Day

ルクセンブルクのサンタクロースであるクレーシェンは12月6日にやってきます、電車で。この日電車でルクセンブルク中央駅に降り立ったクレーシェンが町中を練り歩き良い子にはお菓子やプレゼントを与えます。悪い子にはお供のハウゼカーが木の枝を渡します。彼らのことをもっとよく知りたい人は以前のこちらのポストへどうぞ。

ウィンターライト Winterlights

朝は8時過ぎまで暗く、夕方は15時過ぎたらもう暗くなる、そんな考えただけで憂鬱な冬のルクセンブルクを華やかに彩るクリスマス・イルミネーション、スケートリンクやアトラクション、そしてもちろんクリスマス・マーケットと、おとぎの国のようにゴージャスに町が輝くこの時期のルクセンブルク市主催のイベントの総称。2020年はパンデミックでキャンセルになりました(辛かったあの冬)。2021年の様子はこちら。クリスマス・マーケット屋台めしの解説はこちら。 ルクセンブルク市がおとぎの国のようになります。



コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

WordPress.com Blog.

ページ先頭へ ↑

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。